私の人生でたった一度の恋でした。


「んっ。」


「星輝?!大丈夫?どこか痛いところとかない?!」


そこには、心配している歌優がいた。


「ちょっと待ってて!叶星と先生呼んでくるから!」


「え、ちょっと待って。私なにがあったの?」


私は、昨日からの記憶がない。


だから、なんで次の日になっているのか分からなかったんだ。



「え?なにいってるの?昨日、急に頭痛に襲われてそのまま点滴打たれたんだよ?」


「ごめん、昨日の記憶全然ないの。」


「じゃあ、お父さんが来たことは?」


「はっ?あいつきたの?」


星輝は、‘‘お父さん’’と呼ぶと約束したはずなのに‘‘あいつ’’に戻っていた。


「え、星輝?」


ガラガラ


「お疲れ様、変わるぞー。って、星輝?!目覚ましたのか?」


「叶星、昨日の記憶がないんだって。」


「はっ? 」


「おじさんが来たことも覚えてないの…。」



「嘘だろ…?」


「とりあえず先生呼んでくるから!」


そう言って、歌優は先生を呼びにいった。


「覚えてないのか?おじさんが来たこと…。」


「叶星も歌優もなにいってるの?私がいつあいつに会ったの?」



「あいつって…。お前昨日仲直りしたばかりじゃん。名前で呼ぶって。もう過去の事は気にしないって言ってたじゃんか!」

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