ワードとエクセル、それから女子力
 優里は外資の化粧品メーカーで正社員として働いていて、早苗から見たら立派なキャリアウーマンなのだが、何故かプライベートで仕事の話をする事を嫌う。私が優里だったらドヤ顔で仕事の話するのに。彼女は、仕事に関する自慢話もしないし、愚痴も決して言わない。

 「えっと、かっこいい人は結構いるよ。いるけど、みんな私なんか眼中にないって感じ。あ、よく話しかけてくれる人が一人いるんだけど、新婚さんなんだって」
 優里のご機嫌をとるわけじゃないけど、社内の男性陣の顔を思い浮かべながら語る。
 「今度のとこでも、出会いは無さそうだなー。もう半分あきらめてるよ」
 そう。あの人もこの人も、私がいいなと思う人はみんな私に興味を持ってくれないんだ。
 「…早苗ちゃんさ、前から言ってるけど、身なりにもうちょっと気を遣ってみたら?」
 「うーん…」
 「私、早苗ちゃん可愛いと思う。スタイルも悪くない。なのに髪も化粧も適当なんだもん、第一印象で絶対損してる。服だって…あれ、そのスカートってマックスマーラじゃない?」
 「これ?わかんないけど、母親のお下がり。昔はよく着てたけど、柄が若いからもういらないんだって」
 「早苗ちゃんのお母様お洒落だもんね。とっても素敵。似合ってるよ。その毛玉だらけのニットがなければもっと良かった」
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