ミントグリーン~糖度0の初恋~




「千波が今どうしてるか知りたい?」


清海が俺に向かって首を傾げる。


その仕草、その表情。……千波にそっくりだった。
でも、やっぱり本物には全然敵わない。


千波はもっと得意気に、もっと小憎らしいけど、もっともっと可愛い笑顔を見せるんだ。




そう思ったら会いたくて仕方なくなった。


最後にこの店で話してから1ヶ月以上経っている。




離れている時は、もっと上手く感情をコントロールできた。
まだ、自分の気持ちに気付いてなかったから。


あいつが近くに来てからは、俺の感情は振り回されっぱなしだ。
自分の気持ちを自覚出来てからは尚更。


あいつが本当に大事な存在だと気付いたからこそ。
強がりをやめられなくなった。
あいつにとってカッコいい男のままでいたくなった。


……結果、千波を傷つけるようなことを言ってめちゃくちゃ自己嫌悪に陥った。


今は、母親のことはもちろん、学歴が千波より劣ってしまうことや教員になるだろう千波とは釣り合いそうにないこの仕事のことも考えている。


俺より千波に相応しい男がいるんじゃないか?







……なんてくだらないことばかり考えて、時間をもらったくせにウジウジウジウジ。



どんだけバカなんだろ、俺は。


清海に弱音を吐き出したら、スッと素直になれていた。




「すげー知りたい。あいつ、今どーしてんの?」




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