私の人生を決めてください
仕事が終わるとユウヤからメールが来ていた。

ー 飯行かない?

なんとも簡素なメールだ。


やった。遊んでもらえる。

いつもいつも聖ちゃんたちに相手してもらうのも気が引ける。
遊び相手が見つかった。
思い切って飲みに行ってよかった。

簡素なメールに簡素に返信した。


駅前の飲み屋に向かった。

普段駅前はご飯を食べに行くくらいなのでこういうお酒メインのお店に来るのはすごく久しぶりだ。


「俺ビール。花菜何飲む?」

「んーと、」

カウンターに置かれたメニューを覗き込んだ。

「ファジーネーブルにしよ」



薄暗い店内のバーカウンター

「おいしー」

甘いお酒に顔がほころぶ。思い出話にも花が咲く。

「あの時花菜が言い出したんじゃん」

「違うよ、ユウヤが言い出してわたしはおもしろそうだって乗っただけだよ」

「そーだっけ?」

中学時代付き合っていた元彼とユウヤが友達で高校から学校が一緒になり、そこから一緒によく遊ぶようになった。

高校に入る頃にはその彼とは別れていたけれど。

とても人に言えない事もしたな。

完全に若気の至りだ。

成人式ぶりの再会でもあっという間に高校時代に戻ったように楽しい。


それから定期的にユウヤと遊ぶようになった。

念の為に言っておくがわたし達の間に男女の関係はない。
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