私の人生を決めてください
麻菜お昼の新幹線って言ってたな。

楽しかっただけにさみしさも大きい。

ため息をついたところで聖ちゃんに呼び止められ振り向いた。

「なに?」

「どうしよう。すごい飲みたい気分」

わたしは思わず吹き出した。

「いいよ。妹今日帰っちゃって寂しいんだ。」

「わたしタイミングいい!」



仕事終わりに駅前に向った。

薄暗い店内に入ると奥のカウンター席に座った。

午後7時半。
飲むことがメインのお店のためまだ店内は空いている。

「いらっしゃい。何飲む?」

差し出されたメニューから聖ちゃんはモスコミュール、わたしはスノーボールを注文した。

「かんぱーい」

今日も1日頑張りました。と、お互いを労いながら飲んだ。

「ところで、何かあったの?」

私の問いに聖ちゃんはきょとんとした顔でこっちを向いた。

「何か無いと飲んじゃいけないの?」

「気分なだけか」

わたしは向き直ってグラスに口をつけた。

「そうそう、最近飲んでないからさ。すみません、グレープフルーツサワー下さい」

「はやっ!」
< 25 / 26 >

この作品をシェア

pagetop