私の人生を決めてください
「ウーロン茶お待たせいたしました」

ノックとともにふすまが開いた。

とっさに、聖ちゃんが返答しグラスを受け取る。

「ひとまず乾杯しよう！」

受け取ったグラスを聖ちゃんのグラスの前に差し出す。

「そーだね」



「ごめーん。遅くなったー」

乾杯の直後に未世ちゃんが到着した。

「お腹すいたー、何頼んだー？」

「ごめん、まだ頼んでないや」

聖ちゃんがあわててメニューを開く。

「そーなんだ？花菜ちゃん何食べたい？」

「わたしは、ぜんぜん。二人の残りでいいから」

「えー、サラダは食べてね」

未世ちゃんと、わたしのやりとりはさっきの聖ちゃんとのやりとりと一緒で何だか笑えてくる。

二人がわたしの好き嫌いも考慮してメニューを、選んでくれる。

友達って本当にいいなって二人と居ると思う。




この日は彼氏と距離を置くことになった事を二人に告げて終った。

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表紙・目次

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