アナタと私の契約書。
・・・・え?
他の高校に変わる?ということは、ひそかな夢だった“蒼華高校”には行けないの?
「なんで?どうしてっ!?」
『実は、転勤することになったんだ。此処から6,7個隣の県だから、電車とかでは行けない距離なんだ。』
「転勤なら、しょうがないよね・・・・。で、ドコの高校に通うことになるの?」
私は、お母さん達が“アノ事”を知っているから、てっきり女子高だと思っていた。
けれど、そんな私を更に地獄へと突き落とす言葉を受けた。
『それが・・・・・。これから魅柚兎が通う高校は、共学高なの。』
そういって、お母さんはぽつりと言った。