【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?
「矢野拓磨といるときの美憂はすっごく楽しそうだもん」
「葵ちゃん……」
「み、美憂ちゃーん!!!!」
すると、勢いよく多田くんが教室に入ってきて、私の前で立ち止まった。
「あ、多田くん……」
「あ、あのさ!拓磨となんかあった!?」
「えっ」
多田くんの言葉に私は驚きを隠せない。
な、なんで知ってるの!?
「いやぁ、実は昨日の夜、コンビニに行こうと外に出たら近所の公園に拓磨がいてさ。すっげぇ元気なかったから、理由聞いたんだけどなにも言ってくれなくて」
「拓磨くんが……?」
「俺はサイテーな彼氏だ……とかしか言わなくてさ」
拓磨くんがそんなことを……?
サイテーな彼氏って、そんなはずない。
拓磨くんみたいに優しくて、一緒にいて楽しい彼氏、めったにいないよ!