【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?
「なにこっち見てんの」
拓磨くんが鋭い目つきで聞いてくる。
や、優しいって思ったけど、やっぱり怖い!
「あ……いや……その……カイロ、ありがとう」
どもりながらお礼を言うと、私から目をそらして前を向いた。
「……別に、いらないからあげただけだし」
ぶっきらぼうにそう言った拓磨くんの顔は少し赤い気がした。
「あの……顔赤いけど、熱でもあるんじゃ……」
「うるせぇな。熱なんてねぇよ」
拓磨くんの口調が急に悪くなるから、私はビビって黙る。
「あっ……そ、そっか」
本人がそう言うなら放っておこう……。
キーンコーン―――
すると、授業の終わりのチャイムが鳴った。
「はーい、じゃあこれで授業終わりまーす」
そして2時間目の授業を終えた。