【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?






「なにこっち見てんの」



拓磨くんが鋭い目つきで聞いてくる。



や、優しいって思ったけど、やっぱり怖い!



「あ……いや……その……カイロ、ありがとう」



どもりながらお礼を言うと、私から目をそらして前を向いた。



「……別に、いらないからあげただけだし」



ぶっきらぼうにそう言った拓磨くんの顔は少し赤い気がした。



「あの……顔赤いけど、熱でもあるんじゃ……」



「うるせぇな。熱なんてねぇよ」



拓磨くんの口調が急に悪くなるから、私はビビって黙る。



「あっ……そ、そっか」



本人がそう言うなら放っておこう……。



キーンコーン―――



すると、授業の終わりのチャイムが鳴った。



「はーい、じゃあこれで授業終わりまーす」



そして2時間目の授業を終えた。
< 26 / 350 >

この作品をシェア

pagetop