【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?
私はその場に座り込むと、目から流れてくる涙を拭う。
「う、うぅ……っ」
拭っても拭っても、涙は全く止まってくれない。
なんで……?
なんで、急に冷たくなっちゃったの……?
イヤだ……イヤだよ。
拓磨くんと別れるなんて……そんなの、考えられないよ……。
「ヒック……うぅ……うぇ……っ」
今までかけてくれた言葉、みんなウソだったなんて信じたくない。
私を好きだって言って抱きしめてくれたあの温もりも、優しい腕も全部……ウソ。
信じたくない現実が私に襲いかかってくる。
さっきの拓磨くんの言葉が頭の中でぐるぐる回る。
私のことはキライ、か。
髪の毛やアクセサリー、制服の着崩し方が元に戻ったのも、もう私のことなんてどうでもよくなったっていうこと、なのかな……?
別に、私はどんな格好の拓磨くんでも、拓磨くんが拓磨くんでいてくれたらそれでよかった。
だけど……もう、終わりなんだ。
私と拓磨くんはもう……何の関係もない、ただのクラスメイトなんだ。