森田当麻の奇妙事件簿

悪びれなく答える和樹。

「いえ。正直に」

「う~ん。特に意味はないよ。警察とかだったら母さんについて聞かれるだろうと思ったし。隠したら後々、面倒になるしね。」

「なるほど」

なかなか正当な理由だ。

「では香織さんが今指名手配犯になっていますが、どこにいるか分かります?」

その瞬間、和樹の顔から笑顔が消えた。
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