森田当麻の奇妙事件簿

現場につくと、優衣は口元を手のひらでおおった。

黒く焼けただれ、そこはもう家ではなく、焼け野原だった。

「ひどい……」

優衣が目をそらすと、当麻が車から降りてきた。

当麻がずかずかと焼けた現場に入っていく。皆藤もその後に続いた。

「あ、あのっ……。社長と皆藤刑事っ」

「ああ。優衣ちゃんは怖かったらそこで待ってろ」
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