恋が、生まれました。*短篇集*
本人も困惑している表情をする。


「日高くんってさ、おサルさんだよねっ!?ってゆーか絶対そうだよね?私ね、ラジオ聞いた日から、ずっとずっと、おサルさんが頭から耳から離れてくれなくて、困ってて。日高くんって気づいてからは、日高くんの事が頭から離れてくれないのっ‥‥!!」



「えっ、えーっ、おさ、おサルっ!??」


私はもはや自分が何を言ってるのか分かっておらず‥‥‥。


目をつぶりながら日高くんに勢いつけて想いをぶつけていた。


もはや、おサルさんが気になってるんだか、日高くんが気になってるんだか、分かんないよ。



「ちょっと待て、なんで知ってるんだよ!おサルって誰も、聞いてないんだと思ってたぁ~!」



「お父さんのラジオ借りたの!やっぱりおサルさんだったんだ、日高くん!」


日高くんは『あぁー!!』っと叫びしゃがんでしまった。


「それでさぁー、花音でしょ?日高くんのラブな人‥‥‥!?」



「おまっ、なんで知ってんだよー!」


「だって、だって!日高くんのことが、気になっちゃって‥‥‥ごめん。」


< 8 / 25 >

この作品をシェア

pagetop