恋が、生まれました。*短篇集*
別に、別にさ。全然気になってないんだけど、なんかさなんかさ。


あのラジオを聞いたときから、日高くんが離れてくれない。なんでさ?どうしてさ?なんなのさ?


なんで、凝視したくなるの?





「小松なんかようか?」



「え、何がよ?」


放課後の教室で日高くんに会った。




「だって俺のこと見るし、何か用事かと‥‥‥」




「見てる、私?」



「まぁ、それなりに?」



「うーん、私ってさ日高くんが好きなのかな?」




「‥‥えっ。」
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