Le Petit PrincesseII
廊下に飛び出ると、一階を探し終えたであろうエリックが歩いていた。


「ステファニー、二階はどう…って…わ!」


エリックが言い終わるよりも早く、ステファニーが勢い良く抱き付いてきた。



「…ステファニー?」


エリックの胸に顔を埋めたままで、ステファニーがどんな表情をしているのかは見えなかったが、ステファニーの体は少し震えているようにも感じた。


エリックがステファニーをそっと包み込むと、震えが少しづつ収まっていくように思えた。
< 57 / 115 >

この作品をシェア

pagetop