裏道万屋の事情



「あれぇっ??!!」



突如ユウさんの声が響く。


「どうかしたのかい??」

「線香花火一本も無くね?!何で何で??!!鼠花火あって線香花火無いっておかしくねっ???!!!」

「おやおや本当だねっ。全く以て見当たらないね!!」



いつの間にか打ち上げ花火、手持ち花火etc...は全てやり終わってしまったらしい。

人数が多いから減りも大きい訳だ。



…ってか、線香花火入ってたはずだけど??

だって奮発してコンビニの中でも一番上等なファミリーパック買い占めたんですけどっ??!!





ってかそれより何よりあたしが全部お金払ったんですけど。

普通割り勘だろこんチクショー。



「まぁねぇんなら仕方ねぇだろ。」

「あ、じゃぁあたし達そろそろ帰ります。ね、前橋??」

「ああ。じゃぁ失礼します。今日はありがとうございました。」

「じゃねっ菜子。またメールするわ。」

「じゃぁな。」



そう言うと樹里と涼は帰って行った。
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