Love Flower~舞~
「…どうして人という生き物は、こうも愚かなことをするのでしょうか。
失敗しても、そこから学ぶことをしないで何度も同じことを繰り返す…結局バカなのよね…」
那美はそのまま花月の前まで近寄った。
花月は突然のことで動けなくなっていた。
「…だから、僕たちが居るんだろう?」
「そっか。…そうだよね。逆にこのバカ達のおかげで私達のような者は、立場を手に入れられてるんだよね。」
「…僕たちの存在意義なのかもね…」
「そうね。」
那美が呟いてから、その場は一瞬の静寂に包まれた。
頼んでいる立場の花月は、何もすることが出来ずに、ただこの状況を見守る事しか出来ないでいた。