黒田さんと山海くん

「そんなこと無いよ。僕、黒田さんの方が他の人よりいいよ。ほら、僕って人見知りだから他の人と話すの苦手だし。」


「そっか。じゃあ私も図書委員になるね。」


そんなことを話していると、「おーい黒田ー!」という声が聞こえた。


だれだ?と思って振り返ってみると、部長がいた。


「水国くん。よばれたから行ってくるね。」


水国くんにそう言って、部長のところへ行く。


漫研の部長の野谷晃介(ノダニコウスケ)は、バスケ部ではないかという位の長身。実際、運動系の部活からよく誘そわれるらしい。


なんでこんな人が漫研に入っているかというと、部長には彼女(現副部長)がいてその彼女にベタ惚れで彼女と同じ部活に入りたくって、漫研に入ったらしい。
そして流れで部長になった。


「部長なんですか?」


「頼んどいた新入生用の部活紹介ポスターって持ってきたか?」


「はい持ってきました。」


「じゃあそれ今日の部活の時に持ってきてくれ。」


「はいわかりました。」

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