龍×蝶
*in屋上*
蒼玉「すみません翡翠さん。わざわざここまで来ていただいて。助かりました。ありがとうございました。」
『…ねぇ。』
蒼玉「はい。なんですか⁇」
『いい加減その作り笑顔止めてくれない⁇』
蒼玉「っ‼︎気付いてましたか……」
『うん。一目見た瞬間にね。…そりより話って何⁇』
天河「翡翠、お前…何者だ⁇」
『はぁ⁉︎天河、あんたさっきの私の自己紹介聞いてた⁇私はここの転校生。』
天河「それはわかってる。」
『なら、何⁇』
天河「俺が言いたいのは、たかだか転校生…しかも女が俺達でさえ飛べない5m程度もある門をどうして飛び越えられたかって言ってんだ。そこらにいる普通の一般人には無理だろあんなの。」
蒼玉「…そういう訳で怪しいと思ったんです。その為悪いと思ったのですが、翡翠さんのことをハッキングさせていただきました。」
『ふーん。そうなんだ。…で、その言い方からすると私の基本的な情報しか出てこなかったんでしょ。』
まぁ、そんなのは当たり前なんだけどね〜。なんたって私はハッキングの世界No. 1なんだから。
蒼玉「え、えぇその通りです。自分で言うのもなんですが、僕はハッキングの世界No.2の実力を持っています。ですから翡翠さん、そこらにいる普通の一般人なら、基本情報しか出て来ないなんてありえないんです。」
『ふーん、あっそう。…で、一体どんな情報が出て来たの⁇』
蒼玉「名前・学校・クラスだけです。」
あっ、たったそれだけしか出てないんだ。でも、それだけでも出てきたのは凄いか。…なんたって、私が直々にブロックしてるんだから。
天河「おい翡翠。だから俺はお前に興味が湧いた。だからお前について俺に教えろっ‼︎」
『えっ⁉︎嫌よそんなの。自分達で頑張って調べてねぇ。じゃ、バイバーイ。』
ガシッ