心の裏側と素肌の境界線を越える為に
「…で」

時間は過ぎ、昼休みに突入した。

教科書やノートを片付けていると、俺の前に正利が来た。

「どうなっているんだ?」

近づいた正利のこめかみに、血管が浮かんでいた。

「え?」

俺は、意味がわからない。

首を傾げていると、正利は俺の肩越しに、片桐を見つめた。

「警告したはずだけどな」

正利は顔を離すと、俺の肩に手を乗せ、

「飯、食ったら…屋上な」

それだけ言うと、教室の入り口で待っている総司と美佳のもとに向かった。

「フン!」

美佳が、俺を見てそっぽを向いた。

今日は、あのままいなくなることはなく、教室に戻ってきたが、

俺と口をきいてくれない。
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