魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?
 万桜たちが、ミーティングルームに集められる。
 そこには、焔やシエラの姿もあった。
 そして、その場にはアンゲロスのメンバーも集められていた。

「では、ミーティングの前にまずパンドラの諸君アンゲロスの諸君。
 見知らぬ顔も多いだろうから、まず各自簡単な自己紹介からして貰おうか」

 ガウルが、そう言うとバルドがまず最初に自己紹介をはじめる。

「バルド=バレットだ。
 パンドラ艦で教官を務めている。
 炎球のバルドと言われている。
 愛機の名前は、バネッサ。
 ファーストとセカンドの両方の処置を済ませてある、いわゆるユニコーンだ。
 よろしくな!」

 バルドが、ニッコリと笑う。
 続いてかみさまが、自己紹介をする。

「余の名前は大神 神だ。
 余のことは親しみを込めてかみさまと呼んでくれてもいいぞ!
 愛機の名前は、テオス・フィリア。
 神族だがテオスとは関係ないから仲良くしてくれ!」

 かみさまが、そう言ってニッコリと笑うと焔が言葉を放つ。

「俺の名前は、焔。馬神 焔。
 高校1年生の学生兵です。
 愛機の名前は、フェアリー・フェンリル!
 セカンドです。
 よろしくお願いします!」

 焔が、緊張しながらそう言うとシエラが笑う。

「焔、緊張しすぎ……
 私の名前は、シエラ=シエルです。
 愛機は、エレメント・ノーム。
 そして、この子が……」

「しいたけ!」

 シエラの影から、一体の妖精が現れた。

「この子が、私の心具のしいたけくんです!」

「しいたけ!」

「『しいたけ!』しか言えませんが、しいたけくんともども私たちをよろしくお願いします!」

 シエラが、そう言うと万桜も自分の影から赤茶の猫を召喚した。

「はい!
 次は私です。
 私の名前は、柊 万桜。
 魔王の血を引く女の子です!
 愛機の名前は、レッド・ファングです。
 ファング。自己紹介して」

「まおー。
 眠いから寝ていい?」

 ファングが、そう言ってあくびをした。

「ダメ!
 自己紹介して!」

「ファングだよー
 紅のファング。
 みんなよろしくねー」

 ファングが、そう言ってもう一度あくびをした。
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