魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?
「じゃ、今度はこっちが自己紹介するわね」

 綺麗な白い肌を持つ女性がそう言って笑った。

「ああ。
 頼む」

 ガウルが、そう言うとその女性の方を見る。

「私は、雪銀 一花(ゆきしろ いっか)。
 アンゲロス1番街隊長よ。
 愛機は、エンジェル・ハイロウ。
 よろしくね!
 んで、こっちが相棒のタナトス!」

 一花が、そう言って黒髪に綺麗な黒い目を持つ少女がペコリと頭をさげた。

「タナトスです。
 一応武器にもなれます」

 それを聞いた万桜が大きな声を出す。

「ああ!
 もしかして、タナトスさんって伝説の三剣の?」

 万桜が、尋ねるとタナトスが笑う。

「ええ。
 そうよ」

「今日は来てねぇが、お前らと同じ年くらいのやつが何人かいる。
 その中のふたりは、他の三剣のレテとプレゲトンを扱える適合者でな。
 まぁひとりは、まだまだ新兵だがもうひとりはベテラン兵士の女子高生だ。
 高校1年って言っていたからお前らと同じ歳じゃねえのか?」

 金髪で短髪の男がそう言った。
 その男に万桜たちの視線が集まる。

「ああ。
 俺だな。
 俺の名前は、ジョーカー・キング!
 こう見えてアンゲロス3番街隊長だ。
 愛機は、エンジェル・ガーナ。
 隊長と名乗る以上期待に添える戦いをする。
 よろしくな」

 ジョーカー・キングが、そう言って笑った。
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