魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?
「流星の新一。
 貴様ひとりで何ができる?」

 黒き鎧を着た男ベルゼブブが漆黒の剣を構える。

「新一さんひとりじゃありません!」

 そう言って少し遅れてふたつの機体が現れる。

「音那さんにシンフォニアさん。
 来てくれたんですね」

 新一がそう言うと、丸い機体のフェアリーに乗った少女、音那が答える。

「はい。
 大河さんばかりに活躍させるわけにはいきませんから!」

 そして、人型の綺麗な女の子の容姿をしたフェアリーに搭乗する少女がベルゼブブに弓を構える。

「そうです。
 2撃目のグングニルを放った以上、ベルゼブブ軍もテオス軍も関係ありません!
 人類の敵とみなして排除します!」

 そして、弓矢をベルゼブブに放つ。
 弓を放った少女はシンフォニア。

 ふたりとも優秀なファルシオンのメンバーである。

「勇者1人にファルシオン3人か……
 だが、我の敵ではないな!」

 ベルゼブブが弓矢を剣で撃ち落とすとシンフォニアに向けて剣閃を向けた。
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