初恋 二度目の恋…最後の恋
砂浜の真ん中までくると、小林さんはスニーカーと靴下を脱ぎ捨てる。そんな小林さんの横で私も靴とソックカバーを脱いだ。足裏に砂の感触がある。ちょっと気持ちいい。
気持ちいいと思って顔を上げると、そこには笑っている小林さんの顔がある。
「坂上ちゃん。行こう」
私は頷いて、小林さんの後ろをついて歩く。砂浜の砂は真っ白でサラサラとしている。そして、その砂浜は波打ち際まで続いている。歩き慣れない砂の上を歩いていると足を取られて転びそうになる。
振り返った小林さんはクスクス笑いながら、私の方に手を差し出してくれた。
「転ぶと濡れるよ」
私は差し出された手に躊躇しながらも自分の手を重ねた。こんな風に男の人と手を繋ぐのは中学生の時のフォークダンスとか以来じゃないだろうか?緊張はするけど、砂浜は足が取られやすく転びやすい。それに今から海に足を浸けるのなら…。
大丈夫ですとは言えなかった。
最初に靴を脱いで打ち寄せる波に足を浸したのは小林さんだった。
ジーンズの裾を膝まで捲り上げてはしゃいでいる。それに引き摺られるように私もスカートの裾を掴んで足を浸す。この時期の海水はひんやりを通り越してまだ冷たい。夏になればいいのだろうけれども、まだ早い。海に足を浸したのは既に思い出せないくらい前。私には新鮮だった。
「冷たいけど気持ちいい」
「よかった。めっちゃ気持ちいい。坂上ちゃんは海は好き?」
「好きです。」
気持ちいいと思って顔を上げると、そこには笑っている小林さんの顔がある。
「坂上ちゃん。行こう」
私は頷いて、小林さんの後ろをついて歩く。砂浜の砂は真っ白でサラサラとしている。そして、その砂浜は波打ち際まで続いている。歩き慣れない砂の上を歩いていると足を取られて転びそうになる。
振り返った小林さんはクスクス笑いながら、私の方に手を差し出してくれた。
「転ぶと濡れるよ」
私は差し出された手に躊躇しながらも自分の手を重ねた。こんな風に男の人と手を繋ぐのは中学生の時のフォークダンスとか以来じゃないだろうか?緊張はするけど、砂浜は足が取られやすく転びやすい。それに今から海に足を浸けるのなら…。
大丈夫ですとは言えなかった。
最初に靴を脱いで打ち寄せる波に足を浸したのは小林さんだった。
ジーンズの裾を膝まで捲り上げてはしゃいでいる。それに引き摺られるように私もスカートの裾を掴んで足を浸す。この時期の海水はひんやりを通り越してまだ冷たい。夏になればいいのだろうけれども、まだ早い。海に足を浸したのは既に思い出せないくらい前。私には新鮮だった。
「冷たいけど気持ちいい」
「よかった。めっちゃ気持ちいい。坂上ちゃんは海は好き?」
「好きです。」