初恋 二度目の恋…最後の恋
「よかった~。いきなり海に連れ込んだけど嫌いだったらどうしようかと思ったんだ。…だけど、そう思ったのが既に海に足を入れた後だったんだ」
そう言うとまた笑う。そんな笑顔に誘われて私も笑っていた。それにしても、海に入ってから私が嫌いだったらどうしようと思っただなんて、先に海に入りたいと思う気持ちが強かったのだろう。素直で真っ直ぐなところは小林さんらしい。
「もしも嫌いって言ったらどうします?」
「うーん。坂上ちゃんは絶対に好きだと思ったんだ。だから、嫌いとか考えなかった」
そんなことをいう小林さんは笑いだすから、私も同じように笑っていた。
「そろそろ帰るぞ。」
二人で笑いながら足を海に浸けて遊んでいると、デッキに座っていたはずの折戸さんが私と小林さんの方に向かって歩いて来る。そんなに遊んだつもりはなかったのに、明るい太陽もゆっくりと色を増し、傾きを見せていた。遊んでた間には気がつかなかった。
「はーい。今、行きます」
「急ぐぞ」
小林さんと私は手を繋いだまま、砂浜に上がると、海水に濡れた足に白い砂が付く。海から上がって現実に戻った気がした。途中で靴を拾って、折戸さんのところまで行くと、また息が切れている。私は小林さんに手を引かれて走って折戸さんの元に戻ったのだった。
折戸さんは待たせたのに全く怒ったりもせずにニッコリと笑っていた。
そう言うとまた笑う。そんな笑顔に誘われて私も笑っていた。それにしても、海に入ってから私が嫌いだったらどうしようと思っただなんて、先に海に入りたいと思う気持ちが強かったのだろう。素直で真っ直ぐなところは小林さんらしい。
「もしも嫌いって言ったらどうします?」
「うーん。坂上ちゃんは絶対に好きだと思ったんだ。だから、嫌いとか考えなかった」
そんなことをいう小林さんは笑いだすから、私も同じように笑っていた。
「そろそろ帰るぞ。」
二人で笑いながら足を海に浸けて遊んでいると、デッキに座っていたはずの折戸さんが私と小林さんの方に向かって歩いて来る。そんなに遊んだつもりはなかったのに、明るい太陽もゆっくりと色を増し、傾きを見せていた。遊んでた間には気がつかなかった。
「はーい。今、行きます」
「急ぐぞ」
小林さんと私は手を繋いだまま、砂浜に上がると、海水に濡れた足に白い砂が付く。海から上がって現実に戻った気がした。途中で靴を拾って、折戸さんのところまで行くと、また息が切れている。私は小林さんに手を引かれて走って折戸さんの元に戻ったのだった。
折戸さんは待たせたのに全く怒ったりもせずにニッコリと笑っていた。