初恋 二度目の恋…最後の恋
「ちょっと時間が掛かるらしい。30分後くらいだってさ。美羽ちゃんはゆっくりしていて。俺はもう少し片付けるから」


「そのままでいいぞ」


 高見主任がそういうけど、折戸さんは片付けていく気満々だった。リビングではまだ高見主任がお酒を飲んでいるけど、私はさすがにもう飲めない。


「私も手伝います」


「買ってきたスイーツでも食べたら?」


 お酒と一緒に買ってきたスイーツはどうしても食べることが出来なくてテーブルの上に置いたまま。折戸さんの作ってくれたご飯があまりにも美味しすぎて…。お酒は飲むことが出来てもスイーツまで食べることは出来なかった。


「ちょっと食べれそうもないです」


「じゃ、お土産に持って帰ったらいい」


 そう言いながら、折戸さんは手際よく片付けていく。テーブルの上に置いてあったお皿も缶も片付けられ、テーブルには高見主任のグラスと、小林さんが買ってきたお土産の『さきいか』が並んでいる。私は手伝うと言ったものの、折戸さんの手際は良くて、私は少しのお手伝いしか出来なかった。


「美羽ちゃんが手伝ってくれるから、早く終わりそうだね」


「ほとんど折戸さんがしているじゃないですか」


「でも、美羽ちゃんが皿を片付けたりしてくれているでしょ。ありがとうね」

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