初恋 二度目の恋…最後の恋
「小林さんも折戸さんが迎えに行ったら喜びますよ」


「蒼空もあれだけ飲めば、明日は完璧に二日酔いだろう。起きれないだろうから昼くらいに迎えに行くつもり。そして、蒼空の部屋に放り込んでから俺も明日は一日寝る」


 それは私も一緒だ。


 さすがに三人に比べたら飲んだ量は少ないから二日酔いはならないだろう。でも、こんなに遅い時間に帰ったら明日は一日ベッドの中で過ごすことになりそうだ。昨日は手を引かれて走ったりしたから筋肉痛になるかもしれない。


 でも、ベッドの中で過ごすそんな一日も悪くないと思う。二日酔いも筋肉痛も…私がとっても楽しんだ証拠なのだから…。


「そろそろ。美羽ちゃんのマンションかな?」

 
 私と折戸さんを乗せたタクシーは真っ直ぐに私の住むマンションに向かって走る。高見主任のマンションから私のマンションまではタクシーで20分くらいなので話しているとあっという間に着いてしまう。近くまで来て、道案内をするとすぐにマンションまで着いてしまった。


「本当に今日はありがとうございます。とっても楽しかったです」


「いや。俺の方こそとっても楽しかった。また月曜に会社で会おう」

「はい」

「じゃ、おやすみ」


「おやすみなさい」


 私がそういうと、折戸さんを乗せたタクシーは今来た道を戻っていく。折戸さんのマンションがどこかは曖昧にしか知らないけど私は帰っていくタクシーに頭を下げた。


 今日の素敵な一日をくれたのは紛れもなく折戸さんだ。


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