初恋 二度目の恋…最後の恋
「小康状態です。今は東京を離れるつもりはないです」
お祖母ちゃんの具合は正直よくない。いつ何があってもおかしくない状態でお見舞いに行く度に徐々に弱っていく。そんなお祖母ちゃんを残して私は東京を離れることは出来ない。
「だろうな。そうじゃないと坂上が研究を止めるという選択はなかっただろう。でも、今日は俺も言いたいことがあって来た」
中垣先輩は私の顔を見つめる先輩の瞳はいつも以上に深い。こんなに真剣に話したことはなかった。話すことといえば研究のことが主で、私は中垣先輩のことを何も知らない。
「色々なことが分かった上で言う。静岡に来い。俺の傍に居てほしい」
中垣先輩の言葉に私は息を呑む。お祖母ちゃんの具合が悪いのも、今の営業課でそれなりに過ごしていることも知った上の言葉。普段は自分の気持ちを言葉になんかしたりしない中垣先輩が苦しくなるくらいに真っ直ぐに見つめてくる。
真っ直ぐに見つめる視線は私を捕えて離さない。
「なんで?理由がわかりません。研究は先輩がしっかりと成果を挙げているじゃないですか」
「坂上が言葉を欲しがるとは思わなかった」
中垣先輩の言葉は掠れていて、フッと一瞬視線を外し、再び視線が絡むと今まで見たことのないくらいに優しい瞳がそこにはあった。こんなに優しい顔をこの人はしていただろうか?
研究に向かう中垣先輩しか知らない私は心臓をドキドキしながら飛び跳ねさせた。
お祖母ちゃんの具合は正直よくない。いつ何があってもおかしくない状態でお見舞いに行く度に徐々に弱っていく。そんなお祖母ちゃんを残して私は東京を離れることは出来ない。
「だろうな。そうじゃないと坂上が研究を止めるという選択はなかっただろう。でも、今日は俺も言いたいことがあって来た」
中垣先輩は私の顔を見つめる先輩の瞳はいつも以上に深い。こんなに真剣に話したことはなかった。話すことといえば研究のことが主で、私は中垣先輩のことを何も知らない。
「色々なことが分かった上で言う。静岡に来い。俺の傍に居てほしい」
中垣先輩の言葉に私は息を呑む。お祖母ちゃんの具合が悪いのも、今の営業課でそれなりに過ごしていることも知った上の言葉。普段は自分の気持ちを言葉になんかしたりしない中垣先輩が苦しくなるくらいに真っ直ぐに見つめてくる。
真っ直ぐに見つめる視線は私を捕えて離さない。
「なんで?理由がわかりません。研究は先輩がしっかりと成果を挙げているじゃないですか」
「坂上が言葉を欲しがるとは思わなかった」
中垣先輩の言葉は掠れていて、フッと一瞬視線を外し、再び視線が絡むと今まで見たことのないくらいに優しい瞳がそこにはあった。こんなに優しい顔をこの人はしていただろうか?
研究に向かう中垣先輩しか知らない私は心臓をドキドキしながら飛び跳ねさせた。