初恋 二度目の恋…最後の恋
病院の中庭には誰も居なかった。本当なら人がいる場所なのに、今は誰も居ない。そんな切り取られたような空間で私はお祖母ちゃんを思い、涙を流す。我慢していた思いが堰を切ったようになり、それは自分でも止められないくらいに溢れる。
覚悟をしていたはずだった。もう長くないとお医者様からも言われていた。
でも、実際にその場になると子どものようにお祖母ちゃんを思い泣く。お祖母ちゃんとの思い出がいくつも蘇り、もっと、お祖母ちゃんの傍にいればよかったと思う。
どのくらい私は泣いていたのだろう。涙が枯れるかと思うくらいに泣くと少しだけ楽になった。すると、私を抱き寄せてくれていた小林さんの温もりが急に感じられてドキッとしてしまった。お祖母ちゃんが亡くなって悲しいからと言って、男の人に抱きついて泣くなんて、今までの私からは考えられない。頑張りすぎると言われる私を受け止め、緩やかに感情を引き出してくれたのだった。
泣きじゃくる私の背中を小林さんはゆっくりと撫でてくれて、その優しさに私は甘えてしまった。抱きしめてくれる熱がこんなにも心に染みる。
「ごめんなさい。私…」
そっと小林さんの腕から離れようとすると、一瞬だけキュッと抱き寄せられたような気がした。でも、それは私の勘違いかもしれない。腕の力が緩むと、私は一歩後ずさり、そっと、上を向くと、そこには小林さんの優しい微笑みが私を見つめていた。
覚悟をしていたはずだった。もう長くないとお医者様からも言われていた。
でも、実際にその場になると子どものようにお祖母ちゃんを思い泣く。お祖母ちゃんとの思い出がいくつも蘇り、もっと、お祖母ちゃんの傍にいればよかったと思う。
どのくらい私は泣いていたのだろう。涙が枯れるかと思うくらいに泣くと少しだけ楽になった。すると、私を抱き寄せてくれていた小林さんの温もりが急に感じられてドキッとしてしまった。お祖母ちゃんが亡くなって悲しいからと言って、男の人に抱きついて泣くなんて、今までの私からは考えられない。頑張りすぎると言われる私を受け止め、緩やかに感情を引き出してくれたのだった。
泣きじゃくる私の背中を小林さんはゆっくりと撫でてくれて、その優しさに私は甘えてしまった。抱きしめてくれる熱がこんなにも心に染みる。
「ごめんなさい。私…」
そっと小林さんの腕から離れようとすると、一瞬だけキュッと抱き寄せられたような気がした。でも、それは私の勘違いかもしれない。腕の力が緩むと、私は一歩後ずさり、そっと、上を向くと、そこには小林さんの優しい微笑みが私を見つめていた。