初恋 二度目の恋…最後の恋
『坂上さん?』
『高見主任。坂上です。あの…』
『蒼空から聞いてる。お祖母さんが亡くなったそうだね。大丈夫?』
『はい。すみませんが、しばらく休ませて貰います』
『もちろんだよ。会社には落ち着いてから来たらいい』
『ありがとうございます』
高見主任との電話が終わるとちょうど葬儀場の前にタクシーが止まる。私は自分のマンションに戻ったのだった。
私がシャワーを浴びてから、荷物を持って葬儀場に戻ると、すでにお祖母ちゃんは棺の中に眠っていた。白い着物を着たお祖母ちゃんの身体の上には藤色の着物と、お祖母ちゃんの大好きだった帯も入れてある。髪には鼈甲の櫛も挿してある。
「お祖母ちゃん。やっぱりその藤色の着物は良く似合うね」
控室には私一人しかいなくて、私はお祖母ちゃんに向かって話しかける。答えは返ってこないけど、ずっと話し続ける。あれだけ小林さんの胸で泣いたのに、一人になるとまだ涙は流れる。
でも、私は我慢しない。
『俺がもし美羽ちゃんのお祖母ちゃんなら、我慢している美羽ちゃんは見たくないと思うから。』
小林さんの言葉が私を緩ませる。
今の時間だけはお祖母ちゃんと二人で過ごそう。尽きない話をしながら夜を過ごそう。一晩だけでは足りないくらいにある思い出を語る。
お別れを認めるのには時間が掛かりそうだった。
『高見主任。坂上です。あの…』
『蒼空から聞いてる。お祖母さんが亡くなったそうだね。大丈夫?』
『はい。すみませんが、しばらく休ませて貰います』
『もちろんだよ。会社には落ち着いてから来たらいい』
『ありがとうございます』
高見主任との電話が終わるとちょうど葬儀場の前にタクシーが止まる。私は自分のマンションに戻ったのだった。
私がシャワーを浴びてから、荷物を持って葬儀場に戻ると、すでにお祖母ちゃんは棺の中に眠っていた。白い着物を着たお祖母ちゃんの身体の上には藤色の着物と、お祖母ちゃんの大好きだった帯も入れてある。髪には鼈甲の櫛も挿してある。
「お祖母ちゃん。やっぱりその藤色の着物は良く似合うね」
控室には私一人しかいなくて、私はお祖母ちゃんに向かって話しかける。答えは返ってこないけど、ずっと話し続ける。あれだけ小林さんの胸で泣いたのに、一人になるとまだ涙は流れる。
でも、私は我慢しない。
『俺がもし美羽ちゃんのお祖母ちゃんなら、我慢している美羽ちゃんは見たくないと思うから。』
小林さんの言葉が私を緩ませる。
今の時間だけはお祖母ちゃんと二人で過ごそう。尽きない話をしながら夜を過ごそう。一晩だけでは足りないくらいにある思い出を語る。
お別れを認めるのには時間が掛かりそうだった。