初恋 二度目の恋…最後の恋
翌日の通夜にはたくさんの人が集まってくれた。お祖母ちゃんは優しく人当たりが良く、人の世話をするのが好きな人だったので、近所の人からも親しまれていた。そんなお祖母ちゃんを偲んで、たくさんの人が集まってくる。通夜は滞りなく終わりを告げ、たくさんの弔問客が帰っていく。両親は来てくれた親戚と一緒に控え室にいた。
私は一人。誰も居なくなった葬儀場にいた。
祭壇に灯る蝋燭の光が消えないように、ずっと写真を見つめながら時間を過ごしていた。
「坂上さん」
葬儀場に並んである椅子の前に座る私に優しい声が聞こえた。振り向くとそこには営業一課の皆が集まってきてくれていた。高見主任が私を呼ぶ声だった。高見主任を先頭に、折戸さん、柴田さん、北井さん。そして、小林さんも来てくれている。
「この度はご愁傷さまでした。焼香をさせていただきに来ました」
「わざわざありがとうございます」
順番に焼香を終わらせると、高見主任は私の方を見つめ静かに言葉を紡ぐ。この忙しい時期に営業一課の全員が来てくれたのには感謝の言葉しかない。
「小林からある程度のことは聞いている。大変だったな」
「はい。でも、病院の先生からは今度発作が起きたら厳しいということは言われていましたので」
「そうか。分かっていたとしても辛いな」
「はい」
「じゃあ、失礼するよ」
私は一人。誰も居なくなった葬儀場にいた。
祭壇に灯る蝋燭の光が消えないように、ずっと写真を見つめながら時間を過ごしていた。
「坂上さん」
葬儀場に並んである椅子の前に座る私に優しい声が聞こえた。振り向くとそこには営業一課の皆が集まってきてくれていた。高見主任が私を呼ぶ声だった。高見主任を先頭に、折戸さん、柴田さん、北井さん。そして、小林さんも来てくれている。
「この度はご愁傷さまでした。焼香をさせていただきに来ました」
「わざわざありがとうございます」
順番に焼香を終わらせると、高見主任は私の方を見つめ静かに言葉を紡ぐ。この忙しい時期に営業一課の全員が来てくれたのには感謝の言葉しかない。
「小林からある程度のことは聞いている。大変だったな」
「はい。でも、病院の先生からは今度発作が起きたら厳しいということは言われていましたので」
「そうか。分かっていたとしても辛いな」
「はい」
「じゃあ、失礼するよ」