初恋 二度目の恋…最後の恋
決断
そんな折戸さんの言葉に小林さんは黙り込む。何を考えているのか分からないけど難しい顔をしている。でも、そんな小林さんを折戸さんは優しく見つめていて…思いやりを感じるの何故だろう。折戸さんは何を考えているのだろうか?
折戸さんはパソコンを閉じると、優雅に立ち上がったのだった。机の横に置いてあったアタッシュケースを出すと書類を入れたクリアファイルを順々に入れていく。
「じゃあ。今から取引先に挨拶に行ってくるよ。美羽ちゃん。今日も一緒にご飯行こうか」
折戸さんと一緒に食事に行くのはたまにあることなのに、断る理由はない。でも、昨日の今日でドキドキしてしまう。何をどうしたらいいのだろう。
「え。…ぁ。はい」
「後から連絡する。美羽ちゃんも蒼空も仕事頑張って」
折戸さんは眩しいくらいに綺麗な微笑みを浮かべながら、大きな爆弾を落としたまま営業室から出ていった。後に残された私と小林さんの間には沈黙が流れて。小林さんの私を見つめる視線をつい逸らしてしまった。
「いきなりプロポーズとか凄いね。驚いた」
「はい。凄く動揺してます。昨日もあまりにもビックリして夜も寝られなくて。」
昨日の夜からずっと考えているけど、答えは出る気配はない。仮に折戸さんのプロポーズを受け入れたとする。折戸さんと一緒にフランスに行くことになり、上手くいけば研究職に復帰出来る。それに、折戸さんと一緒にフランスに行くと私は幸せになれると思う。
折戸さんはパソコンを閉じると、優雅に立ち上がったのだった。机の横に置いてあったアタッシュケースを出すと書類を入れたクリアファイルを順々に入れていく。
「じゃあ。今から取引先に挨拶に行ってくるよ。美羽ちゃん。今日も一緒にご飯行こうか」
折戸さんと一緒に食事に行くのはたまにあることなのに、断る理由はない。でも、昨日の今日でドキドキしてしまう。何をどうしたらいいのだろう。
「え。…ぁ。はい」
「後から連絡する。美羽ちゃんも蒼空も仕事頑張って」
折戸さんは眩しいくらいに綺麗な微笑みを浮かべながら、大きな爆弾を落としたまま営業室から出ていった。後に残された私と小林さんの間には沈黙が流れて。小林さんの私を見つめる視線をつい逸らしてしまった。
「いきなりプロポーズとか凄いね。驚いた」
「はい。凄く動揺してます。昨日もあまりにもビックリして夜も寝られなくて。」
昨日の夜からずっと考えているけど、答えは出る気配はない。仮に折戸さんのプロポーズを受け入れたとする。折戸さんと一緒にフランスに行くことになり、上手くいけば研究職に復帰出来る。それに、折戸さんと一緒にフランスに行くと私は幸せになれると思う。