初恋 二度目の恋…最後の恋
営業室を出て、高見主任の後をついて歩いていくと、行先は『第三会議室』で私が一番最初に高見主任と会ったところだった。あれは春の終わりの事だったけど、もう季節は冬になろうとしている。半年以上の月日が流れた今、私はまたあの時と同じように高見主任の前に座っていた。
会議室に入ると『決めるのは坂上さんだから。』そう最初に前置きして始めた話は私の息が止まるかというくらいの内容だった。人生というのは一気に廻り出すものだと思う。それは顔を歪めた高見主任と一緒にやってきた。何かを考えるように見つめると、優しい声が私の耳に届く。
優しく思いやりに満ち、そして私のことを心から思う言葉が紡がれる。だからと言って衝撃が緩和されるわけではない。
何度か言葉を選ぶように話す高見主任の表情は固く少しも緩む気配はない。
「静岡研究所の所長からうちの課長宛てに坂上さんを静岡研究所にと内々に話が来ている。先日の発表会の時の研究と同時に新規プロジェクトが発行されたのは知っているよね。それなのに、いきなり、家の都合で研究所員が辞めたらしい」
「え」
前に中垣先輩と会った時に新規プロジェクトの話があるのは聞いていたし、それに関する資料も定期的に中垣先輩から送られて来ている。でも、それは単なる資料としてみているだけで、それを自分の研究にするとは思ってなかった。あくまでも営業一課で少しでもみんなの役に立ちたいと思う気持ちからだった。
それなのに今。
大きく変わろうとしている。
会議室に入ると『決めるのは坂上さんだから。』そう最初に前置きして始めた話は私の息が止まるかというくらいの内容だった。人生というのは一気に廻り出すものだと思う。それは顔を歪めた高見主任と一緒にやってきた。何かを考えるように見つめると、優しい声が私の耳に届く。
優しく思いやりに満ち、そして私のことを心から思う言葉が紡がれる。だからと言って衝撃が緩和されるわけではない。
何度か言葉を選ぶように話す高見主任の表情は固く少しも緩む気配はない。
「静岡研究所の所長からうちの課長宛てに坂上さんを静岡研究所にと内々に話が来ている。先日の発表会の時の研究と同時に新規プロジェクトが発行されたのは知っているよね。それなのに、いきなり、家の都合で研究所員が辞めたらしい」
「え」
前に中垣先輩と会った時に新規プロジェクトの話があるのは聞いていたし、それに関する資料も定期的に中垣先輩から送られて来ている。でも、それは単なる資料としてみているだけで、それを自分の研究にするとは思ってなかった。あくまでも営業一課で少しでもみんなの役に立ちたいと思う気持ちからだった。
それなのに今。
大きく変わろうとしている。