初恋 二度目の恋…最後の恋
小林さんが連れてきてくれた店はお世辞にも綺麗とは言えない。最初に誘われた時にそう言っていたからある程度分かっているつもりだったけど、私の想像を軽く超えるほどの年季の入った店だった。
会社の入るビルから少し離れたところにある定食屋で暖簾をくぐると、そこにはテレビでよく見るようなレトロ感が漂っている。そこに広がるのは外観からも想像出来るくらいの狭い空間でカウンターと小さなテーブル席がいくつか置いてある。
厨房に立つのは頑固そうなおじさん。そして、テーブルの合間を忙しなく行き来するのは笑顔が満点のおばさん。小さな店なのに、私たちが開いている席に座った後も、たくさんのビジネスマンが入ってきて店内は溢れてくる。
そしてすぐに満席になった後も店の外にはたくさんの人が並んでいる。並んでいる人を見ると待たずに座れたのは運がよかったのかもしれないと思った。
「ここでよかった?」
「はい」
小林さんはメニューを開くと私の方に差し出した。そして、またニッコリと笑う。小林さんは本当にいつも笑っている。あんまり無邪気に笑うから、私の心臓はドキッとしてしまう。
本当に男の人には慣れない。
「決まったら教えて」
「小林さんは決まったのですか?」
「俺?俺はいつも豚の生姜焼きだから」
いつも決まっているくらいに美味しいなら私もそれでいいと思った。
「私も一緒でお願いします」
会社の入るビルから少し離れたところにある定食屋で暖簾をくぐると、そこにはテレビでよく見るようなレトロ感が漂っている。そこに広がるのは外観からも想像出来るくらいの狭い空間でカウンターと小さなテーブル席がいくつか置いてある。
厨房に立つのは頑固そうなおじさん。そして、テーブルの合間を忙しなく行き来するのは笑顔が満点のおばさん。小さな店なのに、私たちが開いている席に座った後も、たくさんのビジネスマンが入ってきて店内は溢れてくる。
そしてすぐに満席になった後も店の外にはたくさんの人が並んでいる。並んでいる人を見ると待たずに座れたのは運がよかったのかもしれないと思った。
「ここでよかった?」
「はい」
小林さんはメニューを開くと私の方に差し出した。そして、またニッコリと笑う。小林さんは本当にいつも笑っている。あんまり無邪気に笑うから、私の心臓はドキッとしてしまう。
本当に男の人には慣れない。
「決まったら教えて」
「小林さんは決まったのですか?」
「俺?俺はいつも豚の生姜焼きだから」
いつも決まっているくらいに美味しいなら私もそれでいいと思った。
「私も一緒でお願いします」