初恋 二度目の恋…最後の恋
結局、私は小林さんに送って貰うことになったのだった。二次会の幹事は柴田さんだから、一度小林さんが抜けても影響はないのかもしれないけど、やっぱり申し訳ない気持ちになる。そんな話をしていると、かなり酔った高見主任がスッと私たちの前まで来て、尋常じゃない色香を放った。最大限に高められたキラキラ光線はその店の辺りにいる女の人の視線をグイグイ引きつける。
ただ、その辺りを歩いているだけの女の人の足を止めさせるこの光線の威力に感服してしまう。そんな高見主任がニッコリと笑って『俺が送るから、二人は二次会を楽しんで来い』なんて言葉を吐くから…。折戸さんと小林さんと私の三人は思いっきり固まってしまう。
高見主任に送ってもらうなんてとんでもない。多分、それは私たち三人の頭に浮かんだ共通の事柄だと思う。あの高見主任と一緒にタクシーに乗るなんて…考えただけでも怖い。それなら、小林さんに甘えた方がよかった。
「小林さんお願いします」
そんな私の言葉に…折戸さんはホッとしたようだった。
「さ、蒼空が坂上さんをマンションに送って来るまで俺と一緒に飲みましょう」
そんな言葉と共に折戸さんが軽く手を振りながら二次会の店の方に歩いていく。そんな後ろ姿を見ながら、ホッと胸を撫で下ろしたのは私よりも小林さんだったみたいだった。
「今日の高見主任は一段と凄いな。高見主任も折戸さんがフランスに行くのを栄転だから喜びながらも、片腕を失うのだから寂しい気持ちもあるんだろうな」
高見主任の気持ちは分からないけど、折戸さんという存在は高見主任の中で大きかったのは間違いなかった。
ただ、その辺りを歩いているだけの女の人の足を止めさせるこの光線の威力に感服してしまう。そんな高見主任がニッコリと笑って『俺が送るから、二人は二次会を楽しんで来い』なんて言葉を吐くから…。折戸さんと小林さんと私の三人は思いっきり固まってしまう。
高見主任に送ってもらうなんてとんでもない。多分、それは私たち三人の頭に浮かんだ共通の事柄だと思う。あの高見主任と一緒にタクシーに乗るなんて…考えただけでも怖い。それなら、小林さんに甘えた方がよかった。
「小林さんお願いします」
そんな私の言葉に…折戸さんはホッとしたようだった。
「さ、蒼空が坂上さんをマンションに送って来るまで俺と一緒に飲みましょう」
そんな言葉と共に折戸さんが軽く手を振りながら二次会の店の方に歩いていく。そんな後ろ姿を見ながら、ホッと胸を撫で下ろしたのは私よりも小林さんだったみたいだった。
「今日の高見主任は一段と凄いな。高見主任も折戸さんがフランスに行くのを栄転だから喜びながらも、片腕を失うのだから寂しい気持ちもあるんだろうな」
高見主任の気持ちは分からないけど、折戸さんという存在は高見主任の中で大きかったのは間違いなかった。