初恋 二度目の恋…最後の恋
部屋を出ると妙に疲れている自分を感じる。窮屈なスーツは身体も心も締め付ける。最初に小林さんが服を着替えたらと言った意味が分かる。でも、着替えるというほど飲むつもりもない。それにしても営業一課は私が思っていた以上に大変かもしれない。仕事がというよりも…容姿が凄すぎる。
高見主任と折戸さんはたった一日でも分かるくらいに仕事が出来て、見目麗しい二人はどう考えても女は放っておかないだろう。まだきちんと話してないけど、柴田さんと北井さんもチラッとみた感じ端正な顔をしている。その中で小林さんが一番親しみやすい。
「なんでここに配属になったのかな」
そんな言葉を零しながら私は折戸さんに行った手前、トイレに向かって歩き出した。そんなに広くない店内だけど、奥の座敷以外の場所も気になった。
研究所は良くも悪くも個人主義だから、こんなコミュニケーションを取るための飲み会なんてない。歓送迎会も実にアッサリとしている。ここみたいに深い絆らしきものを感じたことはない。ただ、義務感から参加して、早々に帰っていく。
でも、ここは違う。
営業最前線。企業の最前線でありながら…仲が良すぎる気がした。
私は不安だった。
研究所でも地味で目立たなかった私が本社営業一課という一流の華やかな場所に来てしまった。人生はどう転ぶか分からない。そんなことは分かっているけど、転がりすぎな気がする。
しばらく時間を潰して部屋に戻ろうと思い、部屋と逆の方に歩き出したのだった。
高見主任と折戸さんはたった一日でも分かるくらいに仕事が出来て、見目麗しい二人はどう考えても女は放っておかないだろう。まだきちんと話してないけど、柴田さんと北井さんもチラッとみた感じ端正な顔をしている。その中で小林さんが一番親しみやすい。
「なんでここに配属になったのかな」
そんな言葉を零しながら私は折戸さんに行った手前、トイレに向かって歩き出した。そんなに広くない店内だけど、奥の座敷以外の場所も気になった。
研究所は良くも悪くも個人主義だから、こんなコミュニケーションを取るための飲み会なんてない。歓送迎会も実にアッサリとしている。ここみたいに深い絆らしきものを感じたことはない。ただ、義務感から参加して、早々に帰っていく。
でも、ここは違う。
営業最前線。企業の最前線でありながら…仲が良すぎる気がした。
私は不安だった。
研究所でも地味で目立たなかった私が本社営業一課という一流の華やかな場所に来てしまった。人生はどう転ぶか分からない。そんなことは分かっているけど、転がりすぎな気がする。
しばらく時間を潰して部屋に戻ろうと思い、部屋と逆の方に歩き出したのだった。