初恋 二度目の恋…最後の恋
 なんて言ったらいいんだろ。


 ちょっと息抜きしていましたとは言えない。それに小林さんが悪さとかするわけない。とっても優しくて親切な人だから心配して探しに来てくれた。ただ、それだけ…。


「坂上さんは間違えて反対に行きそうになっていたので、連れてきただけですよ」


「ならいいが…。トイレで倒れているんじゃないかと心配したよ」


 私はビールをジョッキで半分飲んだだけ…さすがにそれで倒れたりはしないと思うけど、折戸さんは心配をしてくれる。ちょっと過保護すぎる気もするけどそれが折戸さんなのだろう。


「ご心配掛けてすみません。大丈夫です。小林さんが迎えに来てくれて助かりました」


「うん。それならよかった。じゃ、もう少し一緒に飲もうか。でも、高見主任の方を正面から見ない方がいいかも。高見主任は時間が経てば経つほど強力になるから」


「はい」


 私がそう言うと折戸さんは穏やかな微笑みを向ける。


 小林さんが迎えに来てくれなかったら、とんでもないことになっていたかもしれないとも思う。捜索願が出されそうな勢いがある。


 折戸さんに連れられて、自分の席に座ると…目の前にいる高見主任に目を奪われる。


 さっきの折戸さんの言葉が思い出される。


 高見主任は殺人的にキラキラ光線を放っていた。

< 47 / 303 >

この作品をシェア

pagetop