初恋 二度目の恋…最後の恋
 でも、営業一課にいるからにはこういう飲み会も多いだろうし、そうなるとこの高見主任の殺人キラキラ交戦にも慣れるのかもしれない。順応性に優れたわけじゃないけど、こういうのは時間が解決してくれると信じるしかない。高見主任の殺人キラキラ光線を避けながらビールを飲んでいると、視線の先には柴田さんと北井さんがいた。



「折戸さん。柴田さんと北井さんにもご挨拶に行った方がいいのでしょうか?」


 
 二人は美味しそうな食事に手を付けることもなく、ただビールを飲みながら神妙な顔で話をしている。お互いに身振り手振りで必死に話をしている。仕事の話をしているのだろうか?神妙な表情に視線が釘付けになる。真面目な雰囲気だから、きっと仕事の話なのだろう。


「ああ。あいつらは放って置いていいよ。どうせ小難しい仕事以外の話をしているんだから。」


「そうなんですか?」


「あいつらは大学は違うが同じ共同のサークルで、その時のサークルが…。なんだっけ…。確か、古代文字を読もうって感じの超マニアックなサークルだったかな。あのルックスも真っ青な古代文字ヲタだよ。同じ会社と知らずに入社して、そこから意気投合。」


 古代文字???? 
 人は見かけによらないと思ってしまった。


 爽やかにスポーツなんかしていそうな二人が熱弁を奮っていたのは『古代文字』。


 人は見かけによらないものだと思った。


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