初恋 二度目の恋…最後の恋
「本屋は休みの時にゆっくり行きたい気持ちはわかる。で、坂上ちゃんとここで会ったって感じ?」
「そうです。坂上さんが居たから声を掛けたんですが、一緒に出掛ける相手が折戸さんとは思いませんでした。どこに行くんです」
「どこだと思う?」
私がそれを聞きたいと思った。私がまだどこに行くか知らない。出掛ける約束はしたけど…。でも、本当に今日はどこに行くのだろう。
小林さんは少し考えるような表情をし、すぐに無邪気な微笑みを向ける。
「そうですね。折戸さんの思考回路からすると…。遊園地ですか?」
「いや違うね。動物園だよ」
遊園地という小林さんの思考もおかしいけど、動物園という折戸さんも可笑しい。
「うわっ。動物園だとは思わなかった」
「冗談に決まっているだろ。いい年した大人が動物園なんか行くかよ」
余りに真面目な声でいうから騙されてしまった。折戸さんはそんなことを言いながら無邪気に笑った。折戸さんの真面目な顔でいう冗談で肩の力が抜ける。
「蒼空も暇なら一緒に行かないか?」
「は?」
「どうせ家に帰るだけなら付き合えよ。今からドライブに行くぞ」
「そうです。坂上さんが居たから声を掛けたんですが、一緒に出掛ける相手が折戸さんとは思いませんでした。どこに行くんです」
「どこだと思う?」
私がそれを聞きたいと思った。私がまだどこに行くか知らない。出掛ける約束はしたけど…。でも、本当に今日はどこに行くのだろう。
小林さんは少し考えるような表情をし、すぐに無邪気な微笑みを向ける。
「そうですね。折戸さんの思考回路からすると…。遊園地ですか?」
「いや違うね。動物園だよ」
遊園地という小林さんの思考もおかしいけど、動物園という折戸さんも可笑しい。
「うわっ。動物園だとは思わなかった」
「冗談に決まっているだろ。いい年した大人が動物園なんか行くかよ」
余りに真面目な声でいうから騙されてしまった。折戸さんはそんなことを言いながら無邪気に笑った。折戸さんの真面目な顔でいう冗談で肩の力が抜ける。
「蒼空も暇なら一緒に行かないか?」
「は?」
「どうせ家に帰るだけなら付き合えよ。今からドライブに行くぞ」