【企】恋する君に口づけを
「ど、どういうこと…?」
「事故じゃなければいいのにって期待しちゃった…」
「でも、それが告白の返事に繋がるとは限らないでしょ?」
それは……怜美ちゃんの言うとおり。
だけど告白なんてする勇気はもうないよ。
「告白大会の時間、ここにいればサボれるかな…」
「愛莉、本当にいいの?」
「…うん」
もう告白はしたくない。
これ以上 気まずい関係になっちゃうのは嫌だもん…。
「わかった。 じゃあ私もここにいる」
「…ありがとう」
あたしがこの気持ちもあのキスも忘れちゃえば、康太とはいままでどおりふつうに接することができるよね?
『はあ』とため息を吐く。
すると少しだけ開いたステージ脇のドアから、すごい歓声が聞こえた。
告白大会…はじまったんだ。
バレたら係りの人に怒られちゃうかな。