【企】恋する君に口づけを


「愛莉、のぞきに行こう」



「っえ?」




怜美ちゃんはそう言って立ち上がると、あたしの返答も聞かずに腕を引っ張った。




怜美ちゃんがドアに手をかけると、中からは悲鳴にも近いような歓声が上がった。




隙間から中をのぞくと、壇上では男の子と女の子が抱き合っていた。
うまくいったんだ……。




つぎは、あたしの番だけど…どうなるのかな。




「エントリーナンバー2、森永愛莉さん! …と言いたいところですが、残念ながらここには来ませんでした」




そんな司会者の言葉に、体育館内はブーイングが沸き起こる。




あたし…これからの学校生活、肩身が狭くなりそうな気がしてきた…。




そのままドアを閉めようとしたら、いきなり壇上に康太が現れた。




「なんで……?」




なにをする気なんだろう…。

< 13 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop