【企】恋する君に口づけを
胸の鼓動が速くなっていく。
「…あれ、康太? なにして…」
司会のサッカー部の男の子は、同じクラスの子だった。
その人も康太がなんで壇上にきたのかはわかってないみたい。
康太はスタンドマイクの前に立つ。
すると、体育館内は予想外のことにざわつき始めた。
「愛莉の代わりに俺が出てもいい?」
「…ちょっ、え!?」
そんなやりとりがマイクをとおして行われてるから、ばっちりここまで聞こえてる。
康太……好きな人いるの?
ドクン、と胸が変な音を立てた。
「……いい?」
「あ、あぁ…」
司会の男の子が了承すると、康太がなにを話すかにみんなは耳を澄ました。