【企】恋する君に口づけを
「…愛莉がだれを好きなのかは知らないけど。 ———俺は愛莉が好き」
シーンと静まり返っていた体育館が、そんな康太の言葉を聞くとすぐにまたざわつきを取り戻した。
「え…っ?」
ど、どういうこと……。
康太があたしのことを好きって…?
「こ、康太…まじで!?」
「……そうだけど」
「だって森永も……」
男の子がそのことを言いそうになる。
あたしはこの気持ちを…自分で伝えたいよ。
「待って…!!」
ドアからステージ脇に入って、ステージの上に出ると、みんなからの視線を浴びた。
「も、森永!?」
彼は、あたしがこの衣装をまだ着てることにも、いまここに来たことにも驚いてるように見える。