【企】恋する君に口づけを
いまさらだけど…、これってかなり恥ずかしい…!!
「まじかよ……」
康太はそうつぶやいてから、あたしの腕をガシッと掴んでステージ脇に向けて走り出した。
「ちょっと、康太…!?」
康太はステージ脇のドアを開いて外に出た。
さっきからずっとそこにいた怜美ちゃんの横も通り過ぎる。
「康太、どこ行くの…!?」
体育館裏から、表まで来て。
人がたくさんいる中でも、掻き分けながら康太は走り続ける。
「待ってってば!!」
さすがにもう走れない。
そう思って大きな声とともに足をぴたりと止めると、康太も立ち止まった。
「な、なんでこんなに走るの…」
廊下の真ん中。
白雪姫の姿のままのあたしは、かなり目立っている。