クレームの女王
葬式が終わった。


何事もなかったように
また始まる繰り返しの毎日。


葬式のことはあんまり覚えてない。


ただ、祭壇へと続く弔問の列が
蟻のようだったのは覚えている。



みんな黒い服を着て
みんな祭壇の前で同じ動作をする。



そして喪主である麗華の前で一例をして
去っていく。


こんなことに何の意味があるのか?
麗華はそんなことばかり考えていた。


虚礼とはまさにこのこと。


そうぼんやりと考えながら


虚礼を粛々と進行していく
蟻の列を眺めていた。





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