クレームの女王
宅配の業者が玄関に置いていった
大きな段ボール。


麗華は大きく深呼吸をした。



そして段ボールに止めてある
ガムテープをはがそうとする。



だがなぜか麗華は手を止めて
テープをはがすのをやめた。


じっと箱を見つめる麗華。


「もう引き返せないかも………」


そうつぶやく麗華。


これを開けてはいけないかもしれない。
これを開けてブランド物の50万円のバッグを


手に取った瞬間


自分が自分でなくなるかもしれないという
恐怖に突然襲われる麗華。
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