クレームの女王
イケメンに囲まれお姫様扱いに
麗華は溺れていく。


時間のたつのも忘れるほど。


酔いが回るのがなんだかはやい。
イケメンに寄り掛かる麗華。


こんな世界は現実では絶対にありえないと思っていた。



麗華の好きなネット小説の中で
繰り広げられれる


イケメンとのドキドキ体験が
正に麗華の目の前でリアルに存在しているのだから


夢中にならないわけがなかった。


男たちはどこまでもかっこよく
どこまでも優しく
どこまでも礼儀正しかった。



「お嬢様、またのお越しをお待ちいたしております」



店内全員のイケメンが深々とお辞儀をして
麗華の帰りを見送っている。


「絶対待ってるから」


「君の笑顔をまた見たいな」


口々に麗華に語り掛けるイケメンたち。


夜も更け
こうして麗華の夢の時間は終わった。


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