クレームの女王
次の日の朝になっても
麗華はまだ夢の中にいるようだった。


麗華の夢をぶち壊すような
パート先からの出勤確認の電話があったが


辞めますと一言言って切ってしまった。


机の上に置いてあった20万円と書かれた
領収書が風に吹かれて床に落ちた。


祐樹を保育園に送っていく時間は
とうに過ぎていたが


麗華は動かない。


祐樹はお気に入りのライダーのⅮⅤⅮを
一生懸命見ている。


麗華はスマホを立ち上げた。


いつも見るネットショッピングではなく
麗華のスマホにはピンクの


実に怪しげなページが映し出されている。


携帯小説蛇いちご


麗華がいつも愛読している
恋愛小説のサイトだった。


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