クレームの女王
麗華はとびきりの微笑みを
祐樹に向ける。

「走ってる車に向かって
よーいどんするのよ」

ママの言う事はよく分からないが
祐樹はうなずいた。

「うん、分かった」


麗華は思わず祐樹を抱きしめた。

その姿は子を大切にする
親そのもの。

しかし言動が鬼畜。

麗華はさっきから
祐樹を車に飛び込ませる

練習をしていたのだ。

「祐樹がちゃんと言う事を聞いてくれたら
ママにお金が入ってまたバッグを買ったり、遊びにいけるのよ。

ママが喜んだら祐樹も嬉しいでしょ?

祐樹、笑ってるママが好き?
それとも泣いてるママがいい?」
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