クレームの女王
「わらってるママ」

祐樹は麗華の目を見て答える。

祐樹は笑っているママが好きだ。
バートや家事が終わって


疲れて座り込んでいるママを
毎日見てきた祐樹。


祐樹はつらそうなママの
顔を見るのが嫌だった。


最近おしゃれをして生き生きと
しているママを見て


祐樹はうれしかった。


ニコニコとしているママが
世界で一番好き。


夜ママが飲みに行って
帰って来なくても


ママは外でニコニコしているはず。


だから
夜にママがいなくて

一人で寂しくても

耐えられた。

「僕、ママのいうこときく」

祐樹は言った。

麗華はにっこり笑って
また祐樹の頭を撫でる。

「祐樹は良い子だね、
じゃあ……………………」


麗華の口元が醜くゆがんだ。


「お外で、かけっこしに行こう」
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